1人で生きるつまらなさ
●1人で生きるつまらなさ
(前略)
美しい南海の島で、あらゆる富と贅沢に囲まれながら、たった1人で生きることを想像してみると、よくわかる。
生きるということ自体は、じつにつまらない。
その海辺の砂浜で美しいダイヤモンドを発見したとしても、面白くも何ともない。
売ることもできないのだから、ただの石ころと変わりはない。
しかしそのダイヤモンドを一緒に見つけ、「すごいね」「きれいだね」と言い合える人がいれば、不思議なことにダイヤモンドが輝きを取り戻す。
それをプレゼントしたときに喜んでくれる人がそこにいれば、その輝きはさらに倍になる。
同じように私たちの人生を面白くし、輝かせてくれるのは、いつも他人である。
だから自分一人の成功だけを求めて生きることは、あまり面白くない。
思い通りに目標が達成できなければ、だんだん努力が辛くなり、自分の夢さえも信じられなくなる。
いま、あなたが頭を悩ませている悩みというのは、間違いなくあなたの頭の中にしかない。
「人生の目的」とか「やり甲斐」も、しょせん頭の中の理屈である。
そんなことをいつまで考えても、IRAが変わらない限り、答えは見つからないようになっている。昨日と同じ脳は、昨日と同じ感情、同じ思考、同じ行動をもたらすだけだ。
そんな理屈で悩むよりも、私たちは自分の外へ飛び出し、IRAを変えてくれる人に会いに行こう。自分の人生を輝かせてくれる人と、出会いに行こう。
あなたのまわりには、そういう人が確実にいる。それはあなたの奥さんであり、これから一緒に人生を築いていきたいと思う恋人だ。
あるいは母親や父親、子供かもしれない。
会社の同僚や上司、社長がその人になることもある。
プロスポーツの選手なら、自分を応援してくれるサポーターや顧客が、あなたを強く輝かせてくれるだろう。
お客さんや取引先、あなたが販売する商品を使ってくれる数多くのユーザー。
(中略)
誰と出会うか、それは人それぞれで違う。
誰であっても、必ずその人が人生の目的をあなたに与えてくれるはずだ。
人生の意味と、生き甲斐を与えてくれるし、いまからあなたが夢を実現していくための「魔法の杖」になってくれる。
そんな人を見つけるために、私たちは自分の外へ出て行くのである。
西田文朗 『人生の目的が見つかる魔法の杖』(現代書林)より
(モービック付け足し)
自分を変えるきっかけは、いつも自分の外からやってくる。
努力が裏目に出たり、ダメな人ほど、一人で一生懸命頑張っている。
自分の「心の壁」を突き崩すのは、自分ひとりで脳の中でもがいてもダメで、自分の外から、他の力を使って突き崩していくのである。
それが人との出会いであったり、本との出会いであったり、とにかく、自分以外の他の存在との出会いである。
その「出会い」について、脳の仕組みから完璧に書かれている本が
「ツキの大原則」です。
西田先生はその著書の中でこう書いています。
ツキとは何か ― 「出会い」である。
運とは何か ― ツキの持続である。
|